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岩本社会学論集

岩本社会学とは、近年評価が著しいマンガ家、岩本ナオの作品の魅力を社会科学的に解明することを目的に、本書の編著者である橋爪太作と日高利泰を中心として2008年にはじまった研究プロジェクトです。

今までに数度の研究発表と、岩本作品のモデルとなった現実の岡山県へのフィールドワーク、および第1次成果報告として橋爪・日高による『岩本社会学への招待――マンガ表現空間における〈地方〉の現在形をめぐって』(NJS出版、2010年)を刊行してきました。

この度第2次成果報告として、各界で活躍する次世代のマンガ論客の方々に「岩本ナオ」を主題として論考をお寄せいただいた『岩本社会学論集』を刊行することとなりました。このページでは同書の内容紹介および頒布情報等を随時お知らせいたします。

頒布について

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書籍内容 『岩本社会学への招待』表紙

『岩本社会学論集』(岩本社会学プロジェクト刊)

岩本ナオが描く町は小さく優しく温かい。でも、微かに、息が詰る感じがする。

そんな匂いを嗅いだとき、「ああ中国地方!」と思うのです。

佐藤俊樹(東京大学教授・社会学、広島市出身)

A5判/本文141ページ/定価1000円
※電子書籍版(PDF)ダウンロード権つき、初刷特典(50部)あり。

 

序文 岩本社会学のダブルミーニング(日高利泰)
岩本ナオ作品紹介(橋爪太作)
Column 1 デリカシーのなさには定評があります……(日高利泰)

第I部 岩本の社会

『町でうわさの天狗の子』にみるキャラクター表象の両義性(杉本章吾)
Column 2 天狗、その始原と現在(高丘讓)
〈まなざし〉の行方――『雨無村役場産業課兼観光係』試論(岩下朋世)
Column 3 Awareness always comes afterwards. はじまりはいつも、少しだけ手遅れ(高柳紫呉)

第II部 社会の岩本

岩本ナオの描く〈リアル〉な農村(一宮真佐子)
Column 4 雨無村在住青少年にとっての健全な娯楽とは?(高柳紫呉)
岩本ナオとその瞳に広がる世界の入り口のこと(やごさん)
Column 5 メディアとしての少女マンガ、その都市的諸性格について(高柳紫呉)

補遺

灘崎紀行――岩本ナオの世界へ(橋爪太作)
路上の蛮行はいかにして正当化しうるのか――「灘崎紀行」解題(日高利泰)
Column 6 桜とスミオのFunctional Analysis(高丘讓)

あとがき 岩本社会学でやったこと/やりたかったこと(橋爪太作)

 

本文見本(PDFファイル)

 

編著者について

橋爪太作(高丘譲)
1986年鹿児島生まれ。現在は東京大学大学院総合文化研究科所属。

日高利泰(高柳紫呉)
1987年鹿児島生まれ。現在は京都大学大学院人間・環境学研究科所属。

杉本章吾
1979年京都生まれ。現在は学習院女子大学などで非常勤講師。

岩下朋世
1978年鹿児島生まれ。現在は相模女子大学専任講師。

一宮真佐子
1972年群馬生まれ。現在は京都大学文学研究科グローバルCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」研究員。

やごさん
1979年埼玉生まれ。マンガ研究者/ライター。

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