トカラ列島中之島(稲垣涼氏撮影)
南島資料室
このページでは、南島やそれ以外の各種情報について掲載しています。現在トカラ写真館(トカラ写真データーベース)と稲垣尚友著作リスト、それに佐藤俊樹アーカイブの3つのコンテンツがあります。
トカラ写真館
1970年代から今日まで、トカラ列島関係で撮影された写真のデーターベースです。写真に付与されたタグおよび説明を使って、単に眺めるだけでなく島名や被写体人名によってソートするなど多面的に使うことができます。左の画像をクリックしてください。
※写真の著作権はすべて撮影者にあり、他媒体への無断引用は禁止いたします。当データーベースの写真を公的に使用したい場合は、このサイトについてに記載されたメールアドレスからご連絡ください。
稲垣尚友著作リスト
新刊で手に入るものに関してはAmazonか出版社の連絡先へのリンクを貼っています。価格は全て税別、送料別です。また、梟社刊の稲垣尚友著作については、NJS出版会より注文されると割引があります。
現在入手困難となっている稲垣尚友のガリ版本および初期単行本に関しては、順次NJS出版会より電子書籍にて復刻される予定です。また、ガリ版本の版元であったボン工房の書籍案内(稲垣尚友製作、宮本常一他寄稿)は、当ページよりPDFにてダウンロード可能です。
*活字・電子書籍
職人の技に学ぶ竹細工
灘渡る古層の響き――平島放送速記録を読む
やさしく作る竹組み工芸
やさしく編む竹細工入門
平島放送速記録(一)[復刻版]
著者:稲垣尚友(編著)
価格:1900円
発行:2008/07
版元:NJS出版会
形態:CD-ROM(電子書籍)
入手:NJS出版会
内容:一九七四年(昭和四九年)に記録されたものである。日々の放送は暮らしの一環であり、生々しい日常が描かれている。島を、小間切れにではなく、丸かじりたいという筆者の貪欲なまでの記録癖がなさしめた書といえよう。一〇〇日間の記録である。これ以前の、あるいは、これ以降の速記録は焼失して、現存しない。初版は手書きの孔版で、三百部刷られた。
付記:ボン工房「平島放送速記録(一)」にトカラ諸島資料集案内を追加した復刻版です。
日琉境界の島――臥蛇島の手当金制度
著者:稲垣尚友
価格:1900円
発行:2008/05
版元:NJS出版会
形態:CD-ROM(電子書籍)
内容:国家内国家ともいえる、融資制度が、何故にこの孤島に存在したのか。ゴンゾネの名で漁師に知られている広大な大陸棚が、臥蛇島の西沖に横たわっている。バシー海峡で発生した黒潮が、カツオの大群を引き連れるようにして、轟音を立てて北上する。北緯二七度あたりで、二手に分かれる。北へ進むのが対馬海流で、東に折れるのが黒潮本流である。その本流が棚を洗う。プランクトン、小魚の巣である棚にカツオは居着く。そこに、一攫千金を夢みる海人が殺到する。まるで、ゴールドラッシュと変わらない喧噪が生まれ、臥蛇島は利権の巣となった。
入手:NJS出版会
東シナ海の贈与――1967年~1977年のトカラ諸島・平島
著者:稲垣尚友
価格:1900円
発行:2008/04
版元:NJS出版会
形態:CD-ROM(電子書籍)
内容:ある朝早く、竹藪越しに大根が二本、筆者の庭に投げこまれた。筆者は、夜の漁から帰ってきて、まな板の上で魚を捌いていた最中であった。包丁の響きを聞きつけて、隣家の老女が魚を要求したのである。「贈与とは、外見上は、自由で、感謝の念にみちていても、強制的で、利己的なふるまいにほかならない」と、フランスの文化人類学者であるマルセル・モースが『贈与論』で解いている。上梓されて八四年が経つが、いまだに、新鮮さを失っていない。が、大根は贈与には違いないが、それはソウダン(相談)の一環であり、マグミ意識の発露であるにすぎない。強制ではなくて、ソウダンする権利が行使されたのである。
入手:NJS出版会
稲垣尚友著作集(1)
著者:稲垣尚友
価格:3000円
発行:2008
版元:風土記
形態:単行本
入手:風土記
内容:明治維新後の日本が成しとげたもの、それは、西欧諸国が数世紀かけて築き上げた文明をひと世代で作りあげた。速度こそが至上であり、贅沢品に時間をかける余裕を持たなかった。その三代後の若者が、欠落した魂の在りかを求めてさまよう。たどり着いたのは小さな南の島であった。が、その島も高度成長経済のあおりを受けて無人になってしまう。精神のバランスをどこに求めたらいいのか、癒されることのない飢えにのたうち回る若者の軌跡が描かれている。近いうちに続編が刊行される予定である。
付記:内容は福音館「青春彷徨」と同一です。
埋み火――南島尚歯譚
著者:稲垣尚友
価格:3000円
発行:2003/10
版元:書肆えれほん
形態:単行本
内容:無人化を強引に進める村の説得に応ずる気になれないひとりの古老。自分の代で島が無人にしてしまうことが無念であり、日に何度となく先祖の墓の前で詫びていた。皆が島を離れた後は、庭に大きな穴を掘り、お迎えが近づいたならば、その穴の前に座る覚悟を決めた。前倒れになれば、そのまま墓穴に転げ落ちることができるからだった。が、オタケの神は最後の悲劇を救った。心労が重なったのだろうか、ジイは脳溢血で仆れ、無人の島を見ないですんだ。これは、ジイへの鎮魂の書である。全部で五話からなる創作集である。
入手:NJS出版会
密林の中の書斎――琉球弧北端の島の日常
著者:稲垣尚友
価格:2500円
発行:1996/11
版元:梟社
形態:単行本
内容:十七年目の再会を詳細に記録した『十七年目のトカラ』を、「包丁で刺す」と吐いた相手に贈る。筆者は、その感想を聞きたくて再度島に渡る。が、あいさつを交わすこともできなければ、目線を合わすことすらできない。文字の暴力はコトバの暴力以上に、相手に深傷を負わせたのだろうか。著者は、心やすらかな気持ちで島に渡れない自分を自覚しつつも、それでもなお島へ接近しようとしている。その初めは、島の青年になりたくて渡った。暮らしの中で、記録者としての自覚が芽ばえた。いままた、新たな芽ばえに気づき始める。
十七年目のトカラ・平島
著者:稲垣尚友
価格:2200円
発行:1995/09
版元:梟社
形態:単行本
内容:「包丁で刺すど!」の脅しに屈して島を去る著者は、その後、心身症と診断されて、体の末端への血行が不良になる。何に脅されたのか、納得がいかないまま十七年が経った。あの時の現場に立ち返りたくて、島に渡る。両者にまとわりついているこだわりは生々しく、ひと月経って、やっと対面することができた。長い沈黙の後のやりとりは、どこか、落とし前をつけあっているようだ。都会のわがままと島のそれとが火花を散らしている。
青春彷徨
著者:稲垣尚友(文), 榊原透雄(写真)
価格:1650円
発行:1991/07
版元:福音館書店
形態:単行本
入手:絶版
棄民列島――吐火羅人国記
著者:稲垣尚友
価格:1400円
発行:1983/08
版元:未来社
形態:単行本
入手:絶版
悲しきトカラ――平島生活記録
著者:稲垣尚友
価格:1600円
発行:1980/11
版元:未来社
形態:単行本
入手:絶版
海上の集落
著者:稲垣尚友(文), 大島洋(写真)
価格:1500円
発行:1979/04
版元:ナツメ社
形態:単行本
入手:絶版
山羊と芋酎――ナオトモのトカラ
著者:稲垣尚友
価格:1500円
発行:1978/03
版元:未来社
形態:単行本
入手:絶版
吐火羅国――針の穴から日本をのぞく
著者:稲垣尚友
価格:980円
発行:1976/03
版元:八重岳書房
形態:単行本
入手:絶版
*ガリ版書籍
平島放送速記録(一)
著者:稲垣尚友(編著)
価格:不明
発行:1975/10
版元:ボン工房
形態:ガリ版本
入手:絶版
トカラ諸島資料集案内
トカラの地名と民俗(下)
著者:稲垣尚友
価格:1000円
発行:1973
版元:ボン工房
形態:ガリ版本
入手:絶版
トカラの地名と民俗(上)
著者:稲垣尚友
価格:1000円
発行:1973
版元:ボン工房
形態:ガリ版本
入手:絶版
臥蛇島部落規定
著者:稲垣尚友
価格:1000円
発行:1972
版元:ボン工房
形態:ガリ版本
入手:絶版
トカラの伝承
著者:稲垣尚友
価格:300円
発行:1971
版元:ボン工房
形態:ガリ版本
入手:絶版
臥蛇金銭入出帳
著者:稲垣尚友
価格:1500円
発行:1971
版元:ボン工房
形態:ガリ版本
入手:絶版
悪石島の地名
著者:稲垣尚友
価格:不明
発行:1969
版元:ボン工房
形態:ガリ版本
入手:絶版
種子島遭難記――坂元新熊談
著者:稲垣尚友
価格:不明
発行:1969
版元:ボン工房
形態:ガリ版本
入手:絶版
十島村の地名と民俗
著者:稲垣尚友
価格:不明
発行:1967
版元:ボン工房
形態:ガリ版本
入手:絶版
加計呂麻島、与路島及び請島の地名
著者:稲垣尚友
価格:不明
発行:1966
版元:ボン工房
形態:ガリ版本
入手:絶版
岩本社会学プロジェクト
岩本社会学プロジェクトは、文化結社トカラ塾の橋爪太作および日髙利泰が主宰し、現在『flowers』誌(小学館)にて活躍しているマンガ家・岩本ナオの作品について研究するマンガ評論サークルです。
当プロジェクトが2008年に活動を開始して以来、現在までに4冊の同人誌を刊行してきました。ここでは過去の活動実績および刊行物についてまとめてあります。
●『天狗会議'13』(2014年、岩本社会学プロジェクト)
●『河原通信第3号――岩本社会学プロジェクト COMITIA101ペーパー』(2012年、岩本社会学プロジェクト)
●『岩本社会学論集』(2012年、岩本社会学プロジェクト)
●『岩本社会学への招待――マンガ表現空間における〈地方〉の現代的位相をめぐって』(2010年、NJS出版)
神武夏子音源リスト
2011年よりトカラ塾に参加してくださっているピアニスト神武夏子さんの、これまでに出されたCDなどの音源リストです。いずれも入手はご本人のホームページからの注文、もしくはiTunes Music Storeからのダウンロードとなります。
Café Poulenc
演奏:神武夏子(ピアノ),辻功(オーボエ),太田茂(ファゴット),齋藤歩(フルート)
プロデューサー:持田騎一郎(J-WAVE 81.3FM)
発売:2006/11/14
発売・販売:ミモザ
形態:音楽CD(全22曲収録),iTunes Music Store対応機器(iPod等)用圧縮ファイル
Café des Six
演奏:神武夏子(ピアノ)
プロデューサー:持田騎一郎(J-WAVE 81.3FM)
発売:2002/11/30
発売・販売:ミモザ
形態:音楽CD(2枚組、全37曲収録),iTunes Music Store対応機器(iPod等)用圧縮ファイル
入手:神武夏子ホームページ iTunes Music Store(1/2)iTunes Music Store(2/2)
佐藤俊樹アーカイブ
このコーナーはとりあえずトカラ塾及び南島学の趣旨とは何の関係もありません。サイト管理人の橋爪が趣味で作成したものです。しかしこのリストは、佐藤俊樹氏の過去に公開された論文のリストとしては現時点で最も完備した情報であると自負しており、HP全体の趣旨とは別にして公開する意義があると思っています。
佐藤俊樹氏は現在東京大学大学院総合文化研究科教授(社会学)。2000年に発表した『不平等社会日本』で一躍現代を代表する社会学者となった人です。専門は階層論と日本社会論ですが、ほかにも桜やライトノベルなど、幅広い題材で論考をものにしています。データの二次利用などはご自由にどうぞ。また、誤りや抜けは当然あると思いますが、平にご容赦下さい。
●新聞
●学会
●政府関係
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